定年後はどこで暮らしたいですか?
50代では「まだわからない」と言う人も多いかもしれませんね。
定年後に住む家は「終の住処(ついのすみか)」になる可能性大。
今住んでいる家が持ち家か賃貸かで定年後必要になるお金も変わるので、今できることはやっておいて損はありません。
例えば↓
この記事では「家」から考える定年後の暮らしとお金についてお伝えしていきます。
住宅資金は、教育資金・老後資金と並ぶ人生の3大支出の中のひとつ。

定年前後の住宅資金の使い方によって、老後の生活にもおおいに影響が?!
持ち家派の人も賃貸派の人も、50代から定年後の暮らし方を考えてライフプランを立てていきましょう。
日本における持ち家と賃貸の割合は?

総務省統計局が5年毎に行う調査によると、2023年住宅・土地統計調査の結果はこの通り↓
- 持ち家60.9%
- 賃貸35.0%
持ち家住宅率の推移はこの通り↓

調査年 | 持ち家比率 |
1993年 | 59.8% |
1998年 | 60.3% |
2003年 | 61.2% |
2008年 | 61.1% |
2013年 | 61.7% |
2018年 | 61.2% |
2023年 | 60.9% |

ここ10年、日本では6割が持ち家派です
定年後の理想の暮らしは?


定年後はどんなところに住みたいですか?
- 利便性の良い場所
- 知り合いが多くいる場所
- 静かな場所
- 趣味を楽しめる場所
持ち家なら移住・住み替え・建て替え
一生住むつもりで建てた家も買ったマンションも、定年を迎えるころには事情が変わっていることもありますよね。
一例として↓
- 売却して田舎に帰る
- 戸建てを売ってマンションに住み替える
- 2世帯住宅に建て替える
そのまま住み続けるならリフォームという選択肢もあります。
我が家は2021年末に水回りのリフォームをしました↓
タカラスタンダード
賃貸なら移住・購入

ずっと賃貸だったから、貯蓄と退職金でマイホームを買いたい!
マイホームという夢を実現するのは大賛成ですが、退職金の使い道はよーく考えてくださいね。
定年後の生活費や旅行、趣味にもお金は必要です。
2023年の調査では、日本の空き家率は13.8%と過去最高。
中古住宅や中古マンションを買ってリノベーション、というやり方もあります。
資産価値はいくら?戸建てとマンション

家を売る時も買う時も「資産価値」について知っておきましょう
持ち家が戸建ての場合

日本の家はイギリスやアメリカと違って、毎年価値が減少してしまう消耗品。
木造の場合、築20〜25年で建物の価値はほぼ「0」になってしまいます。
そのため築年数の古い戸建ての評価額は土地代のみに。

それでも人気の土地に持ち家があれば、資産価値は高くなります
購入したときよりも高い価格で持ち家(土地)を売却できれば、リセールバリュー(いくらで売れるか)の高い家ということになります。
- 一等地(都心・駅近)
- 人気エリア
- 住環境が良い(日当たり良し、閑静など)
- 人口増加地域など
- 残念な立地(田舎・駅遠)
- 不人気エリア
- 住環境が悪い(日当たり悪い、騒音など)
- 人口減少地域
しかし残念ながら、現在の日本は”人口減少・空き家増加・地価減少”という状況。
そんな中で一般の人が、リセールバリューの高い家を買うのは至難の業です。
出典:お金の大学
持ち家がマンションの場合

分譲マンションの場合、土地はありません。
そうなると査定のポイントは主にこのようになります↓
- 築年数
- 耐震性
- 立地
- 間取り
- リフォーム有無など
戸建てと同じく、人気のエリアかどうかで資産価値は大きく変わります。

あなたの持ち家の価値はどれくらいですか?
家の資産価値を確認する方法

持ち家の資産価値は、折込チラシの不動産情報もヒントのひとつ。
近隣の土地や建物が、どれくらいの価格で売り出されているかある程度の目安になります。
マンションの場合も同様で、同じマンションの物件が売りに出されていればおおよその検討はつきますよね。
ただ実際に売却を考えているなら、もっと詳しい情報がほしい…
そんな人におすすめなのが、ネットで家の価値がわかる「ウチノカチ」というウェブサイトです↓

持ち家の価値を知りたい方にとって役立つウェブサイトとなっています。
- マンションや戸建ての相場、土地の相場、さらには家賃の相場まで一目で確認できる
- データは国土交通省の取引情報に基づくもので、信頼性も高い
土地の公示地価・固定資産税評価額そして相続税評価額といった、土地の相場情報を調べることができる「トチノカチ」というサイトもあります。
- 土地の公示地価、固定資産税評価額、相続税評価額の相場情報がわかる
- 相続税や固定資産税も視野に入れた資金計画用の計算ツールあり

査定額によっては、定年後の暮らしが変わるかもしれません
定年後に住んでみたい土地の相場も確認できる

定年後に移住を考えている人にとっても「ウチノカチ」と「トチノカチ」はおすすめ。

多くの選択肢から比較・検討するには、不動産相場の情報が不可欠です
新たな住まいの選択肢を探している方にとって、判断に役立つウェブサイトとなっています。
迷っている人は、ぜひ地域名で検索してみてくださいね。
ウチノカチ一例:千葉県千葉市のマンション家賃相場はこちら
トチノカチ一例:千葉県千葉市の相続税評価額はこちら
定年後の住まい選びは人生の大きな節目です。
相続した実家に住むとき確認しておきたいこと

相続がきっかけで実家に住む場合もあると思います。
私の実家は2世帯住宅で1階に母、2階に姉がそれぞれ一人で暮らしてます。
- 母 80代(国民年金+遺族年金受給中)
- 姉 60代(パート勤務)
- 戸建て・持ち家(リフォーム済み、ローン無し)
- 姉が相続済み
この先母が亡くなり姉が実家で一人暮らししていくことを考えると、持ち家戸建ての維持管理にどれくらいお金がかかるかは確認しておきたいところです。(姉は把握していませんでした…)
相続した家を維持管理するにはいくらかかる?
姉がこの先実家や墓地の維持管理をしながら暮らしていくとき、最低限必要になる1ヶ月のお金を現在の母の支出から計算してみました。
毎月&不定期で絶対必要な固定費を1ヶ月に換算してみると↓
- NTT 3,500円
- 電気 24,000円※
- 水道 5,500円※
- NHK 1,700円
- 新聞 3,400円
- 町内会費 400円
- 固定資産税 4,000円
- 浄水カートリッジ 1,250円
- 浄化槽 3,750円
- 墓地管理 900円
- お盆・法事 900円
※は2世帯合計の平均額(オール電化)
実家は下水道が整備されていない地域のため、年4回浄化槽の清掃と点検が必須。
墓地の管理費や盆参り、法事等の費用も年間でみるとこれくらいはかかりそうです。
合計すると↓
そしてここにプラスされるのは↓
- 食費・日用品
- 医療費
- 携帯代
- 車諸経費
- 社会保険料など

この結果をファイルにまとめ、姉に説明しました
この先も物価の上昇は続くと思いますが、姉の老後必要になるお金の目安にはなると思います。
まとめ|定年後は理想の家に住みたい

あなたにとって定年後の理想の暮らしとは?
- 利便性の良い場所
- 知り合いが多くいる場所
- 静かな場所
- 趣味を楽しめる場所
相続がきっかけで実家に住むことになる人もいるかもしれません。
そんな場合も考慮して、実家の維持管理にどれくらいお金がかかるかは確認しておきたいですね。

日本は持ち家の人が6割!
持ち家の場合、人気エリアかどうかで資産価値は大きく変わります。
持ち家の査定額によっては、定年後の暮らしが変わるかもしれません✨
なので大事なのは↓
持ち家や住み替え先の相場を確認したいときは>>ウチノカチのHPへ
今の土地や移住先の土地相場を知りたいなら>>トチノカチのHPへ
住んでいる家やマンションのリフォームを考えているなら、今から情報収集を。

退職金で夢のマイホーム買う人も!?
ただ退職金の使い道はよく考えて!
日本は空き家も多いので、中古住宅を購入してリノベーションという方法もあります☝️
楽しい暮らしの基準は人それぞれですが、家計の見直しはぜひやってください↓
定年後はもっとワガママに、自分の理想を優先していきたいですね。
>>50代から楽しく生きるためのチェックリストはこちらから!


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